◇◇ 実は、便秘薬では便秘は治りません。
この事実は何も私だけが知っていることではありません。どんな薬剤師にも常識的な話です。今さら私が言うまでもありませんが、便秘がさまざまな病気の一因であることは、周知の事実です。さらに、美容について言えば、吹き出物や肌荒れなどの一因が、便秘にあることは疑いもありません。
しかし、この事実を正確に把握している方が、どれくらいいらっしゃることでしょうか?単に“便秘薬で便を出す”だけでは、単純な美容効果さえのぞむことはできません。そしてさらに、慢性の便秘は免疫力を低下させる・・・。
こういった事実を理解しているのなら、便秘薬を使い続けることなどありえないはずです。お伝えしたいことは考え方です。そして、便秘に対して、“どういった対処をするのか”という流れです。お試しになった方によっては、スグにでも便秘解消ができるかたもいらっしゃることでしょう。その反面、便秘のタイプによっては、根気が必要な方もいらっしゃることと思います。
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お腹が痛くならない便秘解消法
便秘で長年悩んできました。でも、便秘薬を服用すると決まって体に負担がかかり、お腹が痛くなる…便秘薬とは、強い刺激成分により、無理やり腸管から便を排泄させるものです。そしてそれは、単なる刺激ではありません。便秘薬による刺激は、“腸にケイレンを起こす”そう言ってもいいほどのもの。だから、“お腹が痛くなったり”“下痢便になったり”するわけです。
そして排便後も、なんとなくお腹の調子が悪いのもそういった刺激によるものです。 便秘薬を飲みたければ、他の薬局に行ってください。これは便秘薬に限りません。ハーブティーなど、たとえ自然なものでもそれは同じです。
強い刺激物で便を出す。そういったことが習慣になると・・・腸はその刺激に慣れてしまいます。だんだん、その“強い”刺激にも反応しなくなる。そしてどんどん量を増やすことになる・・・。これが、便秘薬のスパイラルです。
便が出ない → 便秘薬を飲む → 便秘薬を飲むことで便秘が悪化 → 便秘薬が増える→ 便秘はどんどん悪化。
この悪循環を切らないと、いつまでたっても便秘は解消できません。繰り返しになりますが、便秘薬は便秘を治す薬ではありません。単に“溜まった便を出す”薬です。だから、便秘は決して治りません。当然のことです。
こんなことは、今さら私が言うことではないでしょう。きっとあなた自身、うすうすそういった事実に気づいていたはずです。「わかってはいるけど・・・、でも・・・」ですから、私は栄養成分での便秘解消をお勧めしています。
ただし、これも“選択”です。便秘薬を飲んで“その場しのぎ”に終始するのか・・・栄養剤を飲んで“時間をかけて、根本的解決を目指す”のか・・・この選択は、あなた自身が決めることです。
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便秘薬を使わない便秘解消の方法
私の経験上、妊娠中は便秘になりやすい。更に体が重たくなる感じで、お腹が張って辛いのです。今現在、
便秘や痔で悩んでいるなら・・・そんな方は、できることをすべて、ひとつひとつ実行ていくしかありません。
和風の食事が基本です。痔でお悩みなら、半身浴は必ず実行しましょう。
・和食中心の食事
・半身浴
・軽い運動
・腹式呼吸
・逆腹式呼吸
こういった地味な努力を積み重ねていく。それが、あなたにも赤ちゃんにも必要です。また、注意しなければいけないのが食物繊維。一般的に、食物繊維は便秘解消には絶対必要なことです。しかし、お腹赤ちゃんが大きくなってくると・・・
そう、便の通り道である腸、そこがさらに狭くなる。そしてそのとき、不溶性(水に溶けない)食物繊維をとりすぎることで、便はさらにつっかえてしまうこともありえます。赤ちゃんが育つと、便の通り道が・・・ そいった意味で、妊娠中に十分とりたい食物繊維は、とくに“水溶性食物繊維”です。
そういった意味で、妊娠中に十分とりたい食物繊維は、とくに“水溶性食物繊維”です。
また、さまざまなアイテム、
例えば“オリゴ糖”や“ヨーグルト”、“味噌”や“納豆”、“漬物”等々の発酵食品を利用し、
腸内環境を整えることも必要です。
いずれにしても、やれることをすべてやる。こういった気持ちが必要。そして繰り返しますが、便秘は赤ちゃんにとっても好ましい環境ではありません。だから、“単に溜まった便を出す”という気持ちで便秘薬を飲むことはお勧めしません。
妊婦さんでも安心して飲める便秘の薬があればいいなぁと思っていました。私どもでご紹介している栄養剤は、妊娠中の栄養補給にも用いられるものです。こちらのサイトで見掛けた神仙堂薬局さんの栄養剤は、妊娠中の栄養補給も出来るという優れもの。私ももっと早くにこの栄養剤の存在を知っていれば苦しい便秘から解放されてたかな?と思います。やっぱり便秘を治すには食生活を正して腸内環境を整えるのが一番ですよね。